ほとんどの方が、腰痛というと「骨の異常」とお考えの方が、多いと思います。確かにそれも原因の一つですが、 実は、腰痛一つとっても「人それぞれ原因がちがう」ということです。

これは、治療をする際とても大切なことで、これを間違えると大変なことになります。 治療の技術というのは、ある程度、修練すれば、出来るようになります。しかし、悪いところを見つける「観察」というのが、 とても難しく本当に的確にできるようになるまで、やはり10年は必要になってきます。

話をもどし、腰痛の原因を大きくわけますと2通りあります。

①腰椎(腰の骨)のゆがみからくるもの
②内臓の疾患からくるもの

①の腰痛のゆがみからくるものは、簡単な腰痛をはじめ、椎間板ヘルニア、椎間板すべり症、 分離症などの重症疾患まで様々な症状があります。

これらは、西洋医学的な処置となりますと「痛みどめの投与」やひどい場合は、 「入院」や「外科的処方(手術)」ということなります。

これも一つの方法とはいえますが、私たちの東洋医学では、又違う見方をします。
それは、「骨盤のゆがみ」「気の滞り」が原因である。ということです。
骨盤の歪みは、整体法(均整術)で特に股関節の調整をします。

骨盤は、人間にとっては、土台となるとても大切な場所です。

建物でも土台が崩れてしまえば、建っていることができません。「肝心要」と言いますが、まさにそのとおりで「腰」はとても重要なのです。

次に「気の滞り」ですが、これは「気功法」を使います。
骨盤のゆがみだけを整えてもその方の「自然治癒力」が下がっていれば、又もとに戻ってしまいます。 「気の滞り」があると「自然治癒力」が下がってしまうからです。
ですから、気功法で「気の滞り」をなくし整体法で「骨盤のゆがみ」をなくすことにより 相乗効果ができ奇跡的によくなるのです。

②の内臓疾患からくる腰痛についてです。実際慢性の腰痛の方は、実はこの内臓疾患からくる方は、非常の多いのです。

特に女性の場合は、子宮や卵巣などの婦人科からくるものが圧倒的に多くなっています。

これは、どうしてかというと、①ストレスが多い②環境ホルモン等の環境的なものが原因です。

①の「ストレスが多い」ですが、特に女性の場合は、子宮でものごとを考えると言う位 頭の疲労が子宮に影響します。

②「環境ホルモン等の環境的なもの」も現代人には、とても影響があります。

男性については、胃の疲労肝臓の疲労 が圧倒的に多い。飲みすぎ、食べ過ぎやストレスも大きな原因と言えます。

この様に内臓の疲労や疾患が腰痛の原因になっていることが非常に多く、筋肉や骨の調整だけでは、 なかなか治らない腰痛というのは、このパターンが多いようです。

当院では、これらの原因を的確に見つけ出し、患者様に合わせて治療を行っています。

次は、体験談をもとに腰痛でも特に多い「ぎっくり腰」について体験談をもとにお話します。

一宮市 嶋津真樹様 35歳 会社員

初めてのぎっくり腰で戸惑いと不安で一杯でしたが、先生の優しく丁寧な説明に安心しました。 施術後も驚くほど状態が良くなったのでここに来て良かったと心から思いました。 これからもお世話になりますがよろしくお願いします。

 

嶋津さんのように「ぎっくり腰」で来院される方は、非常に多いのですが、「ぎっくり腰」の痛さや辛さは、 なった人にしかわからないと思います。本当に痛い!

しかし、急性のぎっくり腰は、治すのは、そんなに難しいものでは、ありません。どうしてかというと、 「まだ痛みをいたみとして感じている」からなのです。

このあたりは、少し理解がしにくいと思うのでご説明します。まず、「痛みがなぜ起きるか?」ということから考えてみましょう。 嶋津さんのぎっくり腰の場合、ひとつの兆候がありました。数日前からなにか腰に違和感を感じていた。とても仕事が忙しく、 仕事の接待でお酒をたくさん飲んだりして、体も非常に疲れていた。

このように体に負荷がかかってくると体というのは「サイン」を出してきます。 「これ以上は限界だから、休んでくれ~!」という感じです。しかし、このサインを無視してしまうと、 一気に痛みとして出てきます。これは、本人が強制的に休めるように体を動かなくするためです。

つまり「痛みが出るということは、休めのサイン」ということです。 そして、痛みを痛みとして感じているということは、まだまだ、体が非常に敏感ということも言えます。

しかし休めのサインが出ているのにそれを無視して、薬などで抑えてしまうと「痛みを痛みとして感じなくなってきてしまいます。 これが慢性の腰痛の原因となっていくのです。

ですから、急性的なものであれば、たとえ動けないくらい辛い腰痛でも、私は「絶対、大丈夫!必ず良くなりますよ!」 と自信を持って患者さんにお話しをできます。

もちろん慢性の腰痛も治すことはできますが、この場合は患者さんに必ず「体のサインの意味をよく考えてください!」 と強く言います。これは、本人のためでもあり、早く治すコツでもあるからです。

あなたも「からだのサイン」を無視していませんか?よ~く体の声に耳を傾けてくださいね。

【体の痛みを自分でとるシリーズ】(3)腰痛