はじめに

世の中には、西洋、東洋を合わせ様々な治療法が存在します。

現代の三大疾患といわれる癌、脳疾患、心臓疾患の治療も西洋医学の発達により、かなり進歩しました。しかし、医療技術の進歩はあっても病人は、一向に減らないのはなぜでしょうか。

私は約24年治療を通して患者さんと接してきました。

その結論として、「病気は悪いもの」という意識が病人を作り出していると思わざるを得ないのです。

「病気」は決して悪いものではありません。本人の気づきのために起こっているこころからのメッセージです。

その病気の状況をどのように捉えるかがポイントになってきます。

それは、病気に限らず人生全般にも言えることです。

仕事上で起こる様々な問題、家庭での問題、お金の問題、病気の問題等、数えだしたらきりがありません。しかし、どれも「根っこは一緒」、すべて自分のために起こっていることなのです。

すべて自分の魂の成長のためです。

人が生まれてきた人生の目的と言っても過言ではないこの「魂の成長」について、身体性と精神性の両面から考えていきたいと思います。

私の本職は、治療家です。身体均整法、野口整体の愉気(ゆき)法などの身体性のアプローチが中心となりますが、それに加え、心理面でのアプローチも大変重要となります。野口整体の野口晴哉先生は、それを潜在意識教育法として活用しました。

私はそれに加え、心理カウンセリングとして「運命分析」「易」「乩乱法(ふらんほう)」を使います。

これらは、一般的な占いというより自分の道しるべを知る術として活用いたします。起こっていることについての意味、プロセスを知ることにより、現状を受け入れやすくなります。すると不思議と病気やもろもろの問題が解決していくのです。

また、日常生活に於いてどのような心構えや生活パターンをおくれば、活き活きと生きられるかということも考えていきます。まさに心、食(環境)、動のバランスです。

私は、これらを統合して「氣心均整術」としてまとめあげました。

まとめ上げたといってもまだまだ自分も含め成長段階です。これから先、改善する点はたくさんあります。しかし、私の治療法や考えがひとりでも多くの方にお役に立てれば治療家冥利に尽きます。

本書は、治療理念編と実践編との2 部構成になります。

治療理念編は、「こころを自由にするには?」の問いかけに対して毎日の治療や子育てなどを通じて感じたことを綴っています。実践編の方は、治療法としての「氣心均整術入門編」と健康生活を送るための気をつける生活術をまとめています。

皆様の人生、日々のくらしがより一層豊かに、そして生きる喜びを多少なりとも実感していただけましたら、望外の幸せです。

立石陽司

 

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